都会のマンション暮らしから、安曇川沿いの静かな山村を永住の地に選んだIさん。大切にしたのは地産地消の家づくり。地元の職人たちの力を結集し、4年の歳月を経て、こだわりの家が完成しました。朽木の風雪に耐え、根元が大きく曲がった杉を活かしたつくりには匠の技が光ります。
施主、Iさんは、森林整備の仕事をされています。
当時、研修を通して獣害や雪害を受ける地元の森の現状を見ているうちに、この木を活かした家がつくれないだろうかと考えられました。
この声かけをきっかけに林業家の栗本さんを始め、地元の製材所、設計士、工務店が集い、安曇川流域・森と家づくりの会が発足しました。
地元の木、そして地元の職人。家づくりにじっくりと時間をかけ、地域に根ざした自然や人との交流しながら完成した住まい。
「おーい」2階から1階のお父さんに声をかける次女のMちゃん。木の家は適度に声がひびき、いつも家族のぬくもりが感じられる空間です。
天井まで伸びた円柱は薪ストーブの煙突。寒い冬でも家中をあたためてくれます。夏はリビングの窓をあけて自然の涼が感じられます。